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何度も達ったのに、まだ勃起したカイルのものから滴る液体がアランの腹を汚していた。なのにまだ足りない。
「―――ッ!」
指が抜かれる刺激までも快感と捉えている。
アランの身体の上から崩れ落ちるようにベッドに横向きに寝転ばされた。息は荒く不規則で、身体のあちこちに火種が残っていて、火花がパチパチ散っている。
「カイル……」
甘い掠れた声に呼ばれ、視線だけを動かした。
昏い情欲を湛えた目に見据えられ、ただ見惚れていた。
(こんなときでも恰好いい……)
震える唇は言葉を紡がず、微かに動いただけで、震える手を伸ばすと、しっかり握り締めてくれた。頬にキスされたが、唇にして欲しくて首を伸ばして唇の端に口吻けた。
覗きこむみたいに首を伸ばし、唇が触れてくる。柔らかくてしっとりしてて、弾力がある形の良い唇を食み、舌を伸ばす。好きなように唇を貪るカイルの奥、蕩かされた箇所に熱い塊が宛がわれた。
「んーっ?!ぐっう……」
なんだ?と文句を言おうとしたカイルの顎を掴み、無理矢理舌を絡めて喋れなくされた。
「あっ、んぅっ、んんっ」
じりっと侵入してくる塊。噛み締めて堪えたいのに、アランの舌がカイルの舌に絡んでるから不可能だった。もうどうしてもアランを傷つけたくない。精神的にも肉体的にも。
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