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蕩けさせられた身体は、熱く硬い質量にも僅かな抵抗しか示さない。腔から伝わってくる熱がカイルの体温を上げ、血と肌と脳を沸騰させる。
「やめ……っ、怖…いっ」
繋がったアランの手を握り締め、襲ってくる感覚に耐えた。唇が離れた瞬間、搾り出した声に対して、耳元で囁かれた。
「怖くねぇから」
アランの声だ……。自覚した途端、ふっと理由の分からない恐怖が去る。
「アラン……」
縋りつきたい。けれど、この体勢では無理で。代わりにアランが抱き締めてくれた。
「そんな顔、すんな」
額に汗を浮かべ、余裕が無いのはアランも同じで嬉しくなった。
「ほらぁ、そんな顔で微笑われっと、我慢出来なくなんだろって」
どんな顔をしてたんだろう?
「すっげー幸せそうにしてくれんだ……」
それが嬉しいと、更に力強く抱き締められた。
「だって、アランだから」
握った手を力強く握った。
「お前ねぇ……」
呆れたように呟き、ふーっと細い溜息を吐くと、強く突き上げられた。
「あああっ!」
尻に柔らかく擽ったい感触が這い、根元まで入れられたんだと分かった。熱く、硬く、喉の奥まで突いてきそうな塊に貫かれ、胎の深くまで熱くなった。
「ンな、こと言われたらっ、止めらんねえ……っ」
「はぁー……ア、……!」
貫かれた衝撃を逃す間も無く、密着した腰から揺り動かされた。
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