【 運命の日・続き 】

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 胎内の深いところを揺らされるだけでも、ゆっくり引き抜き、入口付近を擦られるのでも、気持ちよくて堪らない。早く奥まで埋めてほしくて、勝手に腰が揺れた。 「ちょっ、待って。そんなされっと、すぐ達っちまいそう」  苦笑混じりに囁きながら、耳を舐められた。 「ふぁっ!ああ、あ、あ、あっ」  揺らされるたびに声が洩れる。甘く、媚を含み、先を促す声が。 「キッツ……」  息を詰められるのでさえも、愛撫の一部。  吐息が髪を掠め、頬を撫でるだけで背筋がゾクゾクする。 「あ……ダメっ、だっ…やぁー!」  身体の下から通された腕が胸を撫で回した。尖り、敏感になっている部分を摘まれ、軽く引っ張られただけで腰が引け、その動きはアランの腰に突き出すのと同じになっていた。  優しく撫で、指に挟んで揉み、色づいた回りを撫でていたかと思うと強く押し潰されて、弄ぶ指が生み出す緩急に乱され、何度も軽く達っていた。  ベッドが揺れる軋んだ音も、甘えてねだる声も遠くなっていく。 「カイル……もう一回、言って?」  切羽詰まった声がねだる。 「あ、ああっ!な、に…?う、んっ」 「好きって。名前っ、呼んで」  そんなことなら、何度だって言える。  滲む視界でアランを捕らえ、真っ直ぐ見つめた。 「ア、ランっ、好き……っ。あー…ッ、ね、ス、キだからっ」  キスしたい。  抱き締めたい。  触れたい。     
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