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白い月。
橙を混ぜたような緋色の月が空から見守っている。今日はあまりのり気がしないと鼻唄混じりに歩きながら甘いタピオカミルクティーを楽しむ。
「人が死んだらどこにいくのでしょう」
真っ白な服を着た真っ白な肌と髪の人形のような少年が虚ろな瞳で淦の目の前に立っていた。
「……さぁ、神様の胃袋かもな」
ぽふりと頭を撫でて少年を残して歩いていった。
少年は真っ白なバンから出てきた白い服の男たちに回収された。
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