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「ぇ…」
そっと重ねられた唇。
「俺だって好きだったからさくらんぼあげたんだよ。」
「じゃあなんで他の彼女作ったりしたの?」
「お前にヤキモチ妬いて欲しくて。」
「妬いてたよ。すごく。隠してたけど。」
「安心しろよ。他の奴とはキスも何もしてないから」
「よかった。」
「あ、そういえばさくらんぼ山形のおばあちゃんちから送られてきたんだった。食べるか?」
「食べる!」
2つ付いているさくらんぼの実を一粒ずつ食べた。
うん。美味しい。
「お前。今日から俺の彼女な。」
「よろしくおねがいします!」
お皿に残った2粒のタネ。
私たちはまたさくらんぼから始まる。
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