さくらんぼを一粒

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「それはどう言う意味で?」 「恋の好きだ。ばか。」 「いつから。」 「響がさくらんぼくれた時から。」 「さくらんぼってお前それいつの話だよ。」 「だから、ずっと好きだったんだよ。たしかに最初はそんなくだらない理由だけど、どんどん男になっていく響見てたら本当に恋に落ちて行ったよ。だからもう他の女作らないで。」 涙は止まらないどんどんどんどん湧いてくる。 「そうか。そうだったんだ。ごめんな。桃子。」 "ごめんな" その一言で私は振られたのだと思った。
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