笑いかければ、まあるくひかる。

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 それは、ほんとうだった。  ただ、笑いかけるだけでよかった。  ただ、光のようにしているだけでよかった。  いつもは醜いとしか思えなかったものの姿が、ただ、わたしが微笑んでいるだけで、花ひらいた。  世界とは、わたしのこころに映るものの名前だったのだ。
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