初めての特別授業

58/58
前へ
/249ページ
次へ
……でも、俺だって馬鹿じゃない。 この学園は同性愛が多い。 俺が友達になったのは この学園を牛耳っている内の一人の親衛隊総隊長。 顔も良く人当たりも良い。 きっと親衛隊じゃなかったら親衛隊が付いてた。 そして王子と名高い親衛隊副隊長。 晃君も親衛隊じゃなかったら親衛隊が出来てたと思う。 新開も一年生の頃からサッカー部のエースになって親衛隊が居る。 あの怖い外見の久野は 顔が良いから意外にも親衛隊が居る。 しかもソッチ系だから子分も多い。 俺が友達になった四人はリア充だ。 今の俺の状況は…たぶん、、 そうだな。誠に遺憾ではあるけども 俺が女だったら……。 確実に周りに恨まれるな。 何よあの女ッ! ◯◯様に優しくされるなんて生意気ッ!って 言われるだろうな。 いやそう言えば実際エスコートされてて どうたらこうたら言われたな食堂で。 しっかり自覚しないと駄目だ。 いくら俺がゲイじゃなくても、 周りから見たら俺の中身なんて分かんない。 俺がいくらゲイじゃないって言っても 信じないだろうな。 …俺はたぶん、いじめられるんだろうな…。 まあ、そんなのは慣れっこだから良いか。 対応が面倒だけど。 でも、余り刺激しないようにしよう。 刺激しないようにしても突っ掛かって来る 奴は居るけど。 お風呂場が少し暗くなる。 もうすぐで夕方が終わる。 もう出るか。 俺は風呂を出て明日の支度をして ベッドに潜った。
/249ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3593人が本棚に入れています
本棚に追加