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この世界に来て十日目。
いつも通り今日も午前は勉強、午後から魔法の練習だがリゼが見てくれる日だ。
これまでいろいろ試してわかったが、魔力の放出の仕方もいろいろとできるようだ。
「魔力制御次第でいろいろできるよな。火とかなら簡単に」
不思議そうに見ているリゼ。
蒼真は右手人差し指から噴き出すように火属性魔法を放出してみせる。バーナーの要領だ。
それを見たリゼは驚いた。
この世界では見た事のない青い炎。
収束する炎を見るのも驚きだった。
千尋はというと、右手に火を出して手のひらで球状にする。
手に収まる程度の火の玉を圧縮する。
ビー玉ほどに圧縮された火の玉を遠くに飛ばすと、地面に当たって爆発する。
威力は大した事なかったが、これにもリゼは驚いていた。
リゼは火属性魔法を爆発させる場合に、魔力の密度を高めた火球を風魔法で覆っている。
着弾点で発火、そこに風を送り込み爆発力を高めているのだが、千尋は魔力量は高めてなかった。
手のひらに出した火球を圧縮しただけだ。
「そういやリゼ。魔力球もさぁ、魔力量を変えずに大きさ変えれるんだね」
「え? そんなの私できないけど?」
「あれ? 見てよ、こうだよ」
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