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十五時からの話し合い。
最初のテーマは魔石の作り方だったのだが、千尋の行う魔力の圧縮が他に出来る人がいないと、すぐに打ち切られた。
続いて蒼真の氷魔法。
まずはやって見せようと、蒼真が大気中から水を集める。
その瞬間驚きの声があがる。
やはりその辺の知識が無いようだ。
リゼも驚いていたが、地球には八歳までしかいなかった少女が知らなくても不思議ではなかった。
蒼真は大気の事から説明を始め、大気中には窒素、酸素、二酸化炭素、その他は省くが、温度や湿度も存在し、雲は高湿度の集合体と説明した。
ここで火の話も付け加えた。
火に酸素を送り込むと火力が増す事。
それを聞いた研究者達は風で空気を送り込む事で火属性魔法を強くする理由を理解した。
そして本題の氷の話に進む。
まずは熱の話を始め、熱とは物質を構成する粒子の運動エネルギーであると言い切った。
しかし科学的な話をされても研究者達は全くわからない。
そもそも粒子を知らないので当然である。
粒子とは物質を粒として見たときの構成物、分子とは~…… と云々。
話をジッと聞き続ける研究者達とメモをひたすら取り続ける研究者が三名。
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