序章 プロローグ

1/4
2293人が本棚に入れています
本棚に追加
/2716ページ

序章 プロローグ

 高校三年生になった千尋と蒼真。  特に変わったことのない普通の学生生活を送っている二人。  千尋は女友達の多い中性的な顔立ちの十七歳。  残念ながら彼女はいない。  身長は170センチと高くもなく低くもなく、痩せ型で女の子に見間違う程度には綺麗な男だ。  千尋は勉強が特にできるというわけでもなく、常に中の中から中の下といったところか。  どちらかと言うと天才肌で、好きな事や興味がある事にだけ無駄に勉強や努力をする為、偏った知識を持つ。  そして手先が器用で物を作らせたら何でも作る。手先を使った仕事なら何でもできそうである。  蒼真は物静かなイケメン十七歳。  彼女はいるが周りからあまり知られていない。  身長180センチの筋肉質な男だ。  勉強もスポーツもどちらもできる文武両道とはこの男の為にありそうな言葉だ。  真面目な性格で常に努力をする千尋とは真逆なタイプ。  そして千尋の女友達にも蒼真狙いの女の子が数名いるようだ。  この二人は小学生からの付き合いで仲も良く、登校する時も常に一緒だ。  千尋の親の影響で漫画や映画が好きな二人。休みの日は一日中読んでいる事もあるくらいだ。漫画は親が買ってくるので買う事はない。  映画は二人で借りて観るので金額も半分で済む。  千尋は読書と称してラノベを読む。  ファンタジーな世界が大好きで、普段からゲームも人並み…… 以上にやっているかもしれない。  あとは兄の影響でサバゲーもする。兄は社会人で千尋の装備はほとんどが兄のお下がりだ。  去年の誕生日には欲しかった電動ガンを買ってもらい、千尋の宝物の一つとなっている。  サバゲーを始めてからは銃についての知識や戦闘についても勉強をした。  細身とはいえサバゲーには運動能力や体力も必要だ。もっとこうなりたい! という意欲の元、多少なりとも努力はしている。    蒼真は剣道部で毎日汗を流す。  家に帰っても予習復習をする真面目な男。  以前から剣術道場にも通っており、居合刀は孫六兼元を使用する。  何故兼元かというと、居合刀選びをしていた際に千尋がカッコいいと言ったのを選んだだけ。特に拘りもないので全く問題はない。
/2716ページ

最初のコメントを投稿しよう!