200.2 参りましょうか

1/8
前へ
/2716ページ
次へ

200.2 参りましょうか

 やはり天気がいいと気分も良いものです。  私の場合は雨の日が最も能力が高くなるのですが、自分も全身濡れてしまいますので晴れの日の方が好きですね。  まずは飛行速度をある程度把握したいので、アリス王女とセシール侯に先行してもらっています。  まずはアイーズを目指すという事で、お二人も方向は把握しているようですね。  行きはアイザック卿が凍えてしまうという事で時間を掛けての旅でしたが、耐寒装備を着たお二人が一緒ですので速度も飛行時間も充分に稼げます。  それでもやはり体は冷えますからね。  二時間おきに休憩を挟む事にして休憩時間も三十分程とれば平気でしょう。  夕暮れも早いので、十六時前には野営の準備としましょうか。  休憩で地面に降りるとしてもそこはやはり雪で埋め尽くされていますからね。  私とフィディックで雪を融かしつつ冷却する事で氷の大地として一休みです。  暖かくはありませんが雪に埋もれるようにして休むよりは良いでしょう。  ヒートの魔石とミスリルナイフを利用して暖をとり、レイヒムから預かった魔法のポットでお茶を淹れて皆さんに配ります。  今日からは私とフィディックでお茶を淹れるのですが、やはりレイヒムが淹れてくれるお茶とは味が違うように思います。  そのレイヒムは我々の休憩用にと、大王領の果物を使ったオヤツも作ってくれました。  それ程多くは貰ってきませんでしたが、この少しだけ食べるお菓子がとても美味しくていいですね。  お茶ともよく合います。

最初のコメントを投稿しよう!

2304人が本棚に入れています
本棚に追加