001 異世界へ

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001 異世界へ

(なんだ?)  意識が一瞬飛んだように感じに目を細める。  千尋が目を開けてみると目の前には蒼真がおり、蒼真も千尋を見ている。  そして蒼真は驚いたような表情で千尋の後ろを指差す。  バッと後ろを振り返る。 「…… どこだ? ここは……」  辺りは見た事もない風景。  そして……  宙に浮かび、燃え上がる炎の球体。  その燃え上がる炎の中心には何もなく、ただ空間が燃えている。  轟と燃え上がる炎は熱を発し、千尋や蒼真にもジリジリと肌に熱を伝える。  炎の球体を見ていると次第に小さくなり、やがて消滅、それと同時に炎から発せられていた熱が消えた。
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