アポローンとアルテミス

天界での宴会

この小説は、ギリシャ神話を題材にしたフィクションです。
私は、この作品を、海の怪獣に命を捧げよとしたアンドロメダ―と、彼女を救った英雄ペルセウスに捧げる。

ある時、至高の天の覇者、ゼウスは、オリュンポス十二神を、天界の園に呼び寄せて、大宴会を催した。オリュンポス十二神とは、ゼウス、ヘーラー、アテーナー、アポローン、アプロディーテー、アレース、アルテミス、デーメーテール、ヘーパイストス、ヘルメース、ポセイドーン、ヘスティアー、デュオニューソス、である。ゼウスは、威厳高き御顔を十二神に向けて言われた。
「私は、第三世代のコスモス（秩序）の王となれて、この上もない幸せである。全ては、カオスから生まれた。そして、第一世代の王、ウーラノス、そして、わが父、クロノスの代を経て、私が、コスモスの王、神々の王となった。私は、雷霆をその手に握り、全宇宙を燃え尽くさせるほどの力を持っている。この時代、この私に敵う者はいない」
それに答えてゼウスの妻ヘーラーが、ゼウスに言った。