1/6
前へ
/79ページ
次へ

なにもかもが透き通っている。 雲ひとつない冬の青空を落下している。 そう、初等物理でならう、あの自由落下だ。 空気抵抗は考えなくていい。 重力以外、なにもない。 ただひたすらに落ちている。 それは地面に身体がうちつけられるまでのほんの一瞬のこと。 それはとても自由で、快感だ。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加