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「そのパーティっておまえら全員よばれてるのか」
「ああ、全国のアキラ百組大集合さ」
「すげえな。さすが社会番号三桁はちがう」
「ところが相手は二桁なんだ。だから招待されたアンドロイドも三百ぐらいいてさ。つりあいってのがあるだろ。だから友達よんでこいって」
ぼくは二人の話を、それこそ話半分くらいにきいて、「遠慮しとくよ」と断った。
「なんで」とふたりは声をあわせてたずねた。
「おれはリズとすごすよ」
そういうと「残念だな」と肩を落として、自分たちの席にもどった。
ぼくはひとりになってまた窓の外をながめた。白い機体が増えていた。みなでフォークダンスを踊っているようだった。
「なあ、休暇どうする?」
アキラたちがほかの暇そうにしているアンドロイドたちに声をかけていた。
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