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ぼくを包み込んでいた有機コクピットがひらく。
機体を操縦するものを守るためだけに生み出された生物。
通称「ガール」
三百年前の古い子供向けのアニメーションから名づけられた。
パイロットを守る美少女、ということらしい。
だが実際のガールは半透明の丸いアメーバだ。
ガールはぼくを吐き出すと役目を終えたとばかりにくずれていった。
足が地面につく。
ぼくは途端に不自由になる。
墜落地点を暗号信号で送る。
携帯端末で、機体の損傷をアナライズする。
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