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基地に帰ってきたのはもう夜が更けていた。 砲火のひらめきが遠くに見え、夜勤の部隊が出発していく。 まえにこの基地に赴任してきたときとは様子が違う。 以前は前線ではなく、後方基地だった。 アンドロイドたちのコロニーがいくつもあって、休日がとれれば、仲間といっしょにカフェに出かけることもあった。 だが今では基地の後方の山は形を変えてしまい、残っているコロニーはひとつだけで、あとはみな退避していた。 ゲートでデータチェックを受ける。 ぼくの戦闘はすべて記録されているから、上官に報告する必要はない。 去年から導入されたこのシステムのおかげで、無駄なことをしなくてよくなった。 こんな技術もう何世紀もまえからあったのに、遅すぎるのにも程があると誰かはおぼえてないけれど愚痴っていた。
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