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３
今日も空は澄み渡っている。
きのうの戦闘はぼくたちが勝利した。だが今日もそうだとは限らない。
真青にペインティングされた新しい機体に乗り込む。ガールはいつもやさしい。やわらかくぼくを包み込む。
今度の機体はイヌワシの遺伝子からつくられた量産型有機戦闘飛行体Ｂ―３０３だ。まえに乗っていたハヤブサ型よりスピードで劣るが、空中での安定性が抜群にいい。
戦闘区域に敵機はない。
指揮官のワーズワースから、脊髄に直接送り込まれたイメージを読み取る。
彼がぼくにもとめているのは、北地区の偵察だ。撤退した敵がいまどうしているか情報を集めよとのことだ。
「だいじょうぶだって」
アキラからメッセージがとぶ。
「もうすぐ停戦か休戦だから」
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