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カフェからの帰り道で、新たなコロニー建設に向かう車両が何台も列になって走っているのを見た。 資材を運ぶトラックと作業員を運ぶバス。通常であればコロニーが完成するまで一週間。そのあいだ、唯一のコロニーにある唯一のカフェは、唯一という言葉が消えるまで繁盛するだろう。 そのころにはぼくの休暇も終わる。 基地にもどるとパイロットはみなどこかに出かけていて、兵舎の談話室はだれもいなかった。 モニターには戦争を楽しみたい一部の人間が作戦開始の提案をしては一瞬にして却下される様子が何度も繰り返し流れていた。 「でかけなかったんですか」 ぼくに声をかけたのは整備兵のアンジーだ。 「アキラに誘われたんだけどな、断ったよ」
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