勘違いにも恋がある

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 パンパン音がするほど突き上げ、よがる場所を容赦なく抉っていくと中が締まる。適度に絞られ、熱く包まれてレオンも荒い息を吐いて背中に覆い被さった。  とは言え小柄なレオンではクロードの背を覆い尽くす事はできず、縋るようになってしまう。それがまた悔しくて、容赦ない。  高い声で喘ぎながら下肢を痙攣させ、愚息からは潮かってくらい薄くなった白濁を溢すクロードは意識朦朧とさせながらも幸せそうだ。そして、やっぱりムードもへったくれもないことを言うのだ。 「あっ、あぁっ、お願いです、一番奥にください。私を貴方のメスにしてぇ!!」 「だから……少しは恋人らしい甘いセックスはできないのか、アンタは!!!」  怒り任せに抉り出す勢いで最奥を突き上げたまま、レオンはたっぷり全部を吐き出した。その間も根元から先端までを肉襞が蠢き絞り上げる。全部吸われるような絶妙な具合にレオンは「天はこの人になんて無駄なもの与えたんだ!」と心の声でツッコんだ。  クロードはいい具合に飛んだ。目は虚ろで幸せそうに笑っている。この顔を見ると、なぜか「幸せならいいか」という諦めにも似た感情が浮かんでガックリと肩を落とすのだ。  引き抜くとダラダラっと吐き出したものが落ちてくる。それを指で丁寧に掻き出している最中も、掠れた色っぽい声で喘ぐ始末。 「はぁ、もっとぉ……」 「十分でしょ!」     
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