勘違いにも恋がある

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 クロードはベッドの上に全裸で乗り上げ、引き締まった体を興奮に染めてレオンを待っていた。恥ずかしげもなく晒された股間には期待から半勃ち状態の愚息が先走りを溢している。  皆の憧れの上官は、とんでもないド淫乱のド変態なのだ。 「だって、待てなかったんですよぉ。早くレオンに見てもらいたくて……あぁ、でもその間に期待もあって、一度……」 「こっっっの! クソ変態!」 「あぁ、その罵倒もうちょっと強めでお願いしますっ」 「罵られて反応すんな!」  そして残念なドMなのだ。  前に一度、魔獣の不意打ちを食らったレオンをクロードが庇って怪我をさせてしまった事があった。この頃はまだこの人のどうしようもない性癖を知らなかったから、皆と同じく憧れていた。「この人になら一度くらい、間違いがあっても許せる」くらいには好きだった。  けれどこの時天性のツッコミ癖と心配から怒ってしまったのが、全ての終わりだった。  それ以来、何故かもの凄く口説かれて了承して恋人に。ドキドキしていたらこれだ。  この人、レオンくらいの年下に罵られ、痛めつけられると興奮するらしい。どうしようもなくこっちは終わってる。  ベッドに近づいたレオンを待っていたとばかりのクロードは恍惚顔で待てをしている。早く触りたくてたまらないという顔だ。     
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