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見れば確かに一度達したのだろう。シーツはそれらしく汚れている。ということは一度出してやや萎えたのか。
「待ても出来ないんですか、アンタは」
「ごめんなさい。でも、触ってません」
「触らないで妄想だけでイクとか、どんな変態ですか」
こっちはやや呆れてるのに、クロードは嬉しそうだ。だからこそ意地悪もしたくなる。
レオンは思いきり見下しながらクロードに命令した。
「俺に、触りたいんですか?」
「触りたいです、レオンくん。欲を言えば咥えたいです」
「ダメです。そんなに欲しいならご自分で触ってイッて下さい、隊長」
名前を呼ばないのは、その方がこの人が興奮するから。「隊長」と言われると、隊長なのに部下に罵倒されていけないことをしている感が増すそうだ。どんだけだ。
クロードは正しくレオンの命令を理解したのか、うっとりと緑色の目を蕩けさせ、綺麗な顔に緩い笑みを浮かべる。
「では、出来たらご褒美ください」
「……いいですよ」
瞬間、もの凄くいい顔をされた。
躊躇いもなく期待に先走りを流す自身を握り込んだクロードが、緩やかな動きで手を上下させる。ねちっ、ぬちっという粘り気のある音がして、それに艶っぽい吐息が混じる。大きく足を開いて、むしろ見せつけるようにしている事に肌が赤く染まっていった。
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