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どういう…ことだ?
今の話は?
飛び起きると去ってくふたりの後を追いかけて、首根っこをつかむと木の幹に背中を押しつけた。
「どういうことだ?あの男がなんだって!?」
うわっ、やべえ。と顔色を悪くしたヤツが言った。
「言えよ。どういうことだ!」
「あいつ、女に飽きやすくて次々に変えてて。別れ話が拗れるのイヤだからって俺たちにマワスんだよ。で、今度はあの美鈴って娘で」
もがく男の話に愕然とした。
美鈴の相手がそんな野郎だとは思わなかった。
いや、わかってたのかもしれない。
美鈴をフッた時にひどい言葉で傷つけた男なんだから。
「佑」
狼が後ろから俺の名を呼んだ。
「そいつ、今どこだ?どこにいる!?」
「もう遅いって。さっき外へ連れ出してったし」
「場所は!?どこだ、どこにいる!?」
胸を焼く焦りしかない。
さらに締め上げると苦しげな呻き声で、駅近くのカラオケボックスの店を白状した。
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