Chapter22

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 船をひとしきりチェックしてから、カザカミが兵士を放す。そして、もう一度船の中を見てから、言った。 「この先に、連れて行かれたのは本当みたい」  船のへりに、微かに新しい血がついている。その血で、矢印のように描かれたそれは、自分と師匠が共有している証、ティウの紋章だった。
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