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人は何故優しいままでいられないのでしょうか。
私にも知らず知らず傷を、誰かの傷をえぐり塩をなぶったかもしれない。
誰かの噂話に闇が見え隠れしても、耳を塞ぎ後ろ姿に隠れるしかなかったと、あの時思う気持ちの低さ。
だから今でも脱け出せずにいる私・・・
唇から漏れる声色は反吐が湧き出る頭痛の音符。
一緒にしないでと言えるのその口は、言えるはずもなく私はいつも黙る。
どうにかなる、いやどうにもならない。
目を耳をそらしたままの今の私は、足がすくむばかりで行き場がない。
朝、目覚ましの音で目覚めた私は、喉がカラカラで先ずは水をコップ一杯、ゆっくりと飲みほす。
TVから流れる画は、椅子に寄っ掛かり、変わる画面を眺め頭をシャンとさせるのにはいい。
朝のニュースは、目にするのも嫌な耳ざわりな言葉もあり、唇を噛みしめる。
私には涙する涙はあるのだろう、可哀想と思いながら泣く、泣くのは楽になりたいからなのか。
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