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「ピピ」
私は、目覚ましが大きな音で主張する前に、腕を振り上げ手の平で止めた。
自分のテリトリーに、不釣り合いな薄茶色のドアに手をかける。
今にもギィィと、耳障りな音をたてて違う空気の匂いを、私の鼻の前で弾く。
家族の本当の意味を知らずに、聞こえてくる言葉は自分のとは違い、聞きなれない壊れた言語。
三大欲の欠けた欠片の星屑が私の頭に舞う夢でもいい。
観てみたい。
あたたかいsoupをふわふわのbedとドキドキのふれあいを
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自分自身の部屋から階段の長い道のりに、心がいくどとなく足底からすり抜けていった。
あたたかな匂いの円卓につく、私以外の家族をガラス越しにぼやけなから、視界の隅に腰掛けるしか震える指の置き方を知らなかった。
後ろ姿が守る事を忘れた足音が・・・
震える髪など1本も摘んだ事すらない、知らない小さな小指。
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