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「早く、朝は忙しいんだから・・・」
「はい。」
私は、慣れてしまった手つきで朝食を、皆が座っているテーブルにならべた。
私をいれて5人にテーブルには椅子が4脚しかない。私の腰掛ける場所は、テーブルになくてキッチンのすみに、寄りかかるしか身体を休める方法を知らない。
皆が食べ終わりテーブルにある皿をさげながら残り物を口におしこむ。
「早くかたずけなさい!」
私の母がきつく急かす。
「はい・・・」
「何!」
「いえ・・・」
私は、母の痛い視線を感じながら食器を洗う。
今日は、パンのみみを母の小言の前に、口にはこべてラッキーだった。
「そこがすんだら今日は、いつも以上に綺麗に掃除して夕食の準備をしなさい。」
「はい。」
「夕食は、お客がくるから・・・」
「?・・・」
「仕方ない・・・あなたも席に。」
「はい!?」
「わかってるわね。」
「は、はい。」
母に言われいつも以上に床を磨き上げ、大きなフードがついた上着と帽子にマスクで、遠くのスーパーに行く。
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