第1章。

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『あんた何考えてるの?』 百合は祥子に言いよった。 その目は悲しみより怒りで充血していた。 『百合が悪いんだよ。』 『なんでよ?』 『彼氏の自慢ばっかりして、ラブラブなんだよーとか嘘つくから。』 『嘘じゃないし、、、』 『じゃあなんで簡単に浮気されてるの?』 『それは、、、』 百合は口を摘んだ。 そして、百合の矛先は彼氏に向いた。 今度は怒りより悲しみで目を充血させた。 『なんで浮気するの、、、』 『いや、それは、、、』 彼氏は言い訳のしようがなかった。 『もう別れるから。』 百合が言うと彼氏は『えー!』と言う表情を浮かべた。 『当然じゃん。』 祥子が横からチャチャを入れた。 まるで正義は我にあり、という感じだった。 彼氏は、彼氏からたんなる同級生となり部屋から出て行った。 『良かったね。あんな浮気男と別れて。』 『もうやめてよ。なんでいつもそうなの。』 百合の彼氏を寝取るのはこれで3度目だった。 『だって、本物の愛って分からないんだもん。』 祥子は子供のように笑った。
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