0人が本棚に入れています
本棚に追加
『あんた何考えてるの?』
百合は祥子に言いよった。
その目は悲しみより怒りで充血していた。
『百合が悪いんだよ。』
『なんでよ?』
『彼氏の自慢ばっかりして、ラブラブなんだよーとか嘘つくから。』
『嘘じゃないし、、、』
『じゃあなんで簡単に浮気されてるの?』
『それは、、、』
百合は口を摘んだ。
そして、百合の矛先は彼氏に向いた。
今度は怒りより悲しみで目を充血させた。
『なんで浮気するの、、、』
『いや、それは、、、』
彼氏は言い訳のしようがなかった。
『もう別れるから。』
百合が言うと彼氏は『えー!』と言う表情を浮かべた。
『当然じゃん。』
祥子が横からチャチャを入れた。
まるで正義は我にあり、という感じだった。
彼氏は、彼氏からたんなる同級生となり部屋から出て行った。
『良かったね。あんな浮気男と別れて。』
『もうやめてよ。なんでいつもそうなの。』
百合の彼氏を寝取るのはこれで3度目だった。
『だって、本物の愛って分からないんだもん。』
祥子は子供のように笑った。
最初のコメントを投稿しよう!