第一章 「底辺」

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__10月29日、天竺凛香自 殺 から49日。 ≪ねぇ、≫ ...凛香? ≪...私?≫ あぁ、これは私。 ≪そう!上手な絵だね~≫ 初めて、喋った時。 ≪...!エモい...!!≫ ほんと、私意味不明。 ≪へ?エ、エモ??≫ まぁ、分かんないよね、うん。 ≪あ、えっ、と≫ めっちゃ挙動不審じゃん。 ≪何か分かんないけどありがとう!≫ うーん...やっぱエモい。 「ねぇ!聞いてんの!?」 「えっ!?」 「聞いてんのかって言ってんの!!」 「ごめん...寝てて」 「どうでもいいから、日直やっといてね」 「...はい」 まただ、私一ヶ月に何回日直やるの...。 連続20回達成しちゃったよ...。 ...これも凛香が居なくなってから、か。 ちょうど今日が彼女の49日。 彼女の死の真相を探るために 探偵(?)ごっこしてみようかな。 あー、やめやめ。 こんなの虚しいだけだ。 ...はぁ、ほんと私ってダサい。
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