『バレンタインも過ぎた日に ~ White day ~』 ※R15

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 引き結ばれた唇の汚れを眺め、高い頬骨の汚れを舐め取る。  ひくりと震えた頬から口の端まで舌を這わせ、喘ぎの漏れる隙間をくすぐり、伸びた粘膜で絡み合って熱い息を掻き混ぜる。  ――――楽しい楽しい、週末だ。  鼓動は十分に高まっていた。 「……苦いほうがいい?」 「――――はい。オレは……」  眼下で重なる白い胸板が、大きく膨らみ、悲しげに萎んだ。  ぎこちなく頷く瞼の赤みと、ぶつかる互いの兆しに笑った。 「じゃあ」  こっちだ。  大きな手を連れたまま、右手を引き下げた。  浅黒い下腹から、濃い茂みに。だいぶ小さくなった白いチョコレートの雫を垂らしていく。 「舐めてくれ」  腰を突き出し、伏せられた瞼を眺めた。屹立をグルリと回り、根本に伝うとろみの、微かな刺激に息が揺れる。  勇也がゆっくりと膝をついた。  舌がそれに触れる前、左手で顎を掬い上げ、瞼を伏せた頬の赤みに、甘い汚れを垂らしてやる。 「――――」  顰められた眉根に、興奮した。  やめられない。横暴な親指を差し込まれ、素直に開く唇に、脈打つ部分を擦りつけた。  当然のように舐められ、病的に昂ぶる手のひらで白い石鹸が溶けていく。 「もっと、してくれ」 「……はい」     
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