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引き結ばれた唇の汚れを眺め、高い頬骨の汚れを舐め取る。
ひくりと震えた頬から口の端まで舌を這わせ、喘ぎの漏れる隙間をくすぐり、伸びた粘膜で絡み合って熱い息を掻き混ぜる。
――――楽しい楽しい、週末だ。
鼓動は十分に高まっていた。
「……苦いほうがいい?」
「――――はい。オレは……」
眼下で重なる白い胸板が、大きく膨らみ、悲しげに萎んだ。
ぎこちなく頷く瞼の赤みと、ぶつかる互いの兆しに笑った。
「じゃあ」
こっちだ。
大きな手を連れたまま、右手を引き下げた。
浅黒い下腹から、濃い茂みに。だいぶ小さくなった白いチョコレートの雫を垂らしていく。
「舐めてくれ」
腰を突き出し、伏せられた瞼を眺めた。屹立をグルリと回り、根本に伝うとろみの、微かな刺激に息が揺れる。
勇也がゆっくりと膝をついた。
舌がそれに触れる前、左手で顎を掬い上げ、瞼を伏せた頬の赤みに、甘い汚れを垂らしてやる。
「――――」
顰められた眉根に、興奮した。
やめられない。横暴な親指を差し込まれ、素直に開く唇に、脈打つ部分を擦りつけた。
当然のように舐められ、病的に昂ぶる手のひらで白い石鹸が溶けていく。
「もっと、してくれ」
「……はい」
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