『バレンタインも過ぎた日に ~ White day ~』 ※R15

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 半開きの唇で頷き、丁寧に興奮を舐め上げる、赤い舌の白い汚れに、心が満たされていく。  ――――これを、手放したくない。  もっと、汚してやりたい。  べとつく手で、柔らかな髪を梳き上げてやった。さらりと崩れるライトブラウンに、甘い汚れを絡めて撫でる。  誰であろうと、これに手垢をつけることは、許しがたい。  頭の先から見えない奥まで、自分の手で、汚してやりたい。  暴れる拍動がカウントゼロに近付く。  沸き立つ感情で息が乱れる。おかしくなる。  ――――真っ当な常識を狂わせる、この感情がなんなのかなんて、のぼせきった今の頭で考えるだけ、無駄なのだ。
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