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半開きの唇で頷き、丁寧に興奮を舐め上げる、赤い舌の白い汚れに、心が満たされていく。
――――これを、手放したくない。
もっと、汚してやりたい。
べとつく手で、柔らかな髪を梳き上げてやった。さらりと崩れるライトブラウンに、甘い汚れを絡めて撫でる。
誰であろうと、これに手垢をつけることは、許しがたい。
頭の先から見えない奥まで、自分の手で、汚してやりたい。
暴れる拍動がカウントゼロに近付く。
沸き立つ感情で息が乱れる。おかしくなる。
――――真っ当な常識を狂わせる、この感情がなんなのかなんて、のぼせきった今の頭で考えるだけ、無駄なのだ。
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