出会ったあの日

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出会ったあの日

長男視点 長女「ここよね…」 俺達は今、とある施設の前にいる。ここは親の事情などで行き場をなくした子供を引き取る場所。一時的だがここに弟達と妹達引き取ってもらっていた。荷物はもう宅配で届いている。正面玄関口へ入り職員の人と話す。そして待合室の様なところでとりあえず待つことになった。書類に姉が記入しているのを見ているのは暇なのでスマホをいじることにした。 数分たっただろうか。扉があいてそこには職員と七人の子供がいた。…なかなか個性豊かでっていうのはしつれいなので 長男「こんにちは」 とりあえず一番前にいた小さな男の子に目線を会わせて挨拶をする。しかし、挨拶するとビクッとしてから涙目でその後ろにいた女の子の後ろにかくれてしまった。あの、兄ちゃんも流石にそれは悲しいよ?泣くよ? 職員「ま、まあ、自己紹介もしないといけませんし、皆も座って」 フォローありがとうございます、心の方に大ダメージ入りました。ねえ泣いていいですかね? じこしょーかいごー さて、次にすること、それは家に連れて帰ること。しかし車ではなく電車だ。生憎家の軽自動車に10人も乗らない。まだなにも知らない7人を3人で面倒見ろと。そういうことだ。四歳児と三歳児がいて、小学生二人。大変な気がする。いや、大変だろう。…親父はよく三人、しかも一人は何をするかわからないというのに面倒を見れたな、感謝しかない。とにかく早く連れ帰らないと。
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