2人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
駅
五男視点
僕らは晴斗兄ちゃん達に連れられて駅に来た。切符は僕と優那は絶対落とすからと持たせてくれない。…落とさないのに、多分。いろんなところに切符を差し込んでる智輝兄ちゃんの方が落とすに決まってる。そんなことをしていたら
長女「こら、」
と、美雪お姉ちゃんにバレて叩かれてるときもあるけど。少し暇になってきたので僕は探検に行こうとするけど…翔兄ちゃんにばれた。
三男「トイレ?」
五男「探検!」
三男「だめ、皆とはぐれて怖いおじさんにさらわれるよ?」
えっ、怖いおじさん…ふとお父さんを思い出す。怖くて足が震える、もうあんな人のところにいきたくない、僕は思わず翔兄ちゃんの服の裾を握る。
三男「大丈夫、少なくとも兄ちゃんや姉ちゃんのところに居ればそんなおじさんは来ないから」
そういうと頭を撫でてくれた。頭を撫でられることは久しぶりで、なんだかとても落ち着いた。
長男「これ乗るよー」
晴斗兄ちゃんに呼ばれる。僕は急いでみんなのもとへ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!