鏡
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鏡
――夜中2時。合わせ鏡の真ん中に立ってはならない。 ――立てば、鏡に映る自分が中から飛び出し、代わりに自身が鏡の中へと引きずり込まれてしまう……。 ネットに転がっていた迷信の類だ。 普段なら気にも留めなかったであろうが、この日はなぜか試してみたいと思った。 私は合わせ鏡の前に立ち、その時を今か今かと待っていた。
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