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「すんません……自分、怖くなって途中で逃げたンす……『逃げていい』って言われて……もう、本気で殺されるかと思って……仲間、見捨てて逃げたンすよ……」
楠の足元で、後輩が座り込んでガタガタと震えていてた。
「……泣くなよ、泣くんじゃねぇ……! 心配すんな、テメーらの仇はよ……このボクが絶対にとってやるからさ……」
今までに覚えた事のない、激しい怒りが楠の身体を激しく震わせる。
「こうなったら、もう跡目とか関係ねぇ! 絶対に……絶対にブッ潰す!」
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