真・実録怪談雑記

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真・実録怪談雑記 七話 「ボールの音」 昨夜なのだが、夜中二時過ぎ頃 トイレに起きて ベッドに戻ったら 頭の上から ポーン ポーン って ボールの弾む音が聞こえてきた えっ? 今 夜中の二時過ぎだぞ なんだ~? と思うも なんだか眠くて また目を瞑った が ポーン ポーン ポーン と音が 近づいてる気がしたから  頭の上のベランダに面する窓を開けて見た すると 少し先の道路を ポーン ポーンって 白い丸いのが弾んでる ン? よく 見てみれば バレーボールくらいの球体が 夜道をかなり高い位置まで跳ねてるって おいおい あれは ヤバイ物だろうって すぐに 窓を閉めて 灯り消して ベッドに潜りこんだが いやはや  ポーン ポーン ポーンがしばらく 続いてましたねえ どう考えても 二階家の屋根近くまで跳ね上がるボールなんて おかしすぎるなあ と思ったら 背筋が凍ったねえ 結局 恐いんだが そのまま寝てしまった さて あれはなんだったんですかねえ?  今夜 また音がしなければいいのだが
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