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でもまあ嘆いてても仕方ないか。
何にせよ、女子の裸を見て何も言われないのはありがたい。恥じらいがないのは純日本人としては残念だが、俺だってたまにはヌーディストビーチが見たいんだ。美女でナイスバディなら尚更なんだ。
何度も言うけど俺は男じゃなくて女が好きなんだってばよ。
「しかしどこでもかしこでもやり放題って……なんか悪い事ないんですか」
「女はみんな気立てが良いから、ぼったくりなんてあり得ねえし、悪いと言えば……湯冷めか何かで風邪を引く事と、金を全部使っちまうくれえかなあ。だから俺も月に一度しかいけねえんだわ」
うーむ。性病とかってないのかな、この世界。
風邪が有るんなら性病もありそうなもんだけど、もしかしてこの世界の風邪って菌が原因じゃないのかも。そもそもブラックが「性病って何」レベルだから、まあそこの所は一安心か。
あとは金の心配だけど……今回の俺達には伝家の宝刀・ブラックカード……じゃなかった、世界協定のシアンさんの小切手帳がついている。
泥棒以外に怖い物は無い。
なので、遊ぶときには遠慮なく使わせて頂こう。あと……。
「なあなあおじさん」
「何だい、そんな内緒話みてぇに」
「あのー……パルティア島って、いい病院とかなある? あとさ、出来たら守護獣とかの事も診てくれるお医者さんとか居ないかな……」
「そりゃまたどうして」
きょとんとしつつも船を漕ぎ続ける職人肌のおじさんに、俺は背後のブラックを気にしながらウェストバッグにそっと手を触れた。
「あのオッサンの事も見て欲しいんだけど……その、俺の飼ってるヘビが最近具合が良くなくてさ……療養地って言うし、病院とかあるかなって」
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