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そこからは、ただただ気の向くままに大暴れした。気がつくと、修も康介も、涙を流し、鼻血を垂らしながら、土下座していた。二人ともブルブルと震えていることから、私の乗り移った健太に恐れをなしていることがわかる。これで健太がいじめられることはもうないだろう。そのことにホッと安堵した瞬間、私はまた体がフワリと浮くような感覚に襲われた。私は健太の体から抜け出し、中空を舞いながら健太を見る。今度こそ、本当に天に昇るときがやって来た。
ありがとう、健太。
そして、さようなら。
【完】
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