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うーん……朝、挨拶をする。
そして、教室まで行く。
授業を受ける。
休み時間になったら神崎くんの所へ飛んでいく。
毎日、それの繰り返し。
悪いことなんかしてなくない?
どこへでも、着いていく。いつでも、どんな時でも。
…いや、……これが駄目なんじゃん!ストーカー並みにやばい!!いや、もうストーカー…。
「やっと気付いたか。それなら、今度は引いてみればいいのさ。」
「おお!なるほど…ってなんで急に偉そうになるのよ。」
でも確かに、押して引くは大切だ……。
「よっしゃ!さっそく、実践だー!!」
「お、おう……いきなりやる気出てくるのな、お前。」
「押して引けばいいのね?!そしたら、神崎くんは私のものに……!」
「いや、そこまでは知らん。」
「うおー、燃えてきた!」
「おい、話聞けよ。…なんか、嫌な予感しかしない…。」
私はもう、次郎の言葉など耳に取り入れていなかった。次郎の予言が当たるなんて、心の隅にもなかったからだ。
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