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戦闘態勢は、ばっちり。
私はこれから、押して引く!
「…なんでそんなに身構える体勢…?引くだけだぞ?」
「引くのに度胸は必須アイテム!だってぶつかるかもしれないからね。」
「は?ぶつかる…?」
次郎が私を怪訝そうな顔で見た。
神崎くんは、今ひとり。
今が……チャーンス!!
どーん!!!!
私は思いっきり、神崎くんの背中を、押した。
そして、よろけたすきに、服を思いっきり引っ張った。そう、引いたのだ。
瞬間、次郎の顔が凍った。
「なっ……いくらシリアス展開ないようにしよー!なんて意気込み持ったって、これはないだろ!押すと引くの意味を間違える奴がどこにいる!」
「はーい、ここにいまーす!って、なに??よく聞こえなかったんだけど…。」
「聞いてないのに返事すんなし!」
しかし、突然悲劇は襲うものである。
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