7465人が本棚に入れています
本棚に追加
……ふと、思い出した事がある。
今日も大人に悠さんは家事をこなしている。
時々、見つめすぎている私に視線を合わせ
にっこりと爽やかに笑う。
心臓がやべぇ。
このままだと早死にするんじやないかと思うほどに心臓が、いつまでたっても、彼に見つめられると、きゅうってなる。
はぁ~!!カッコいい。
カッコ良さと幸せに埋もれて、大人の魅力に酔いしれること数ヶ月。
悠さんは、私の事が好きだ。
分かってる。
知ってる。
こんな幸せある?
よく冷えたビールに、美味しいご飯。
いつでも抱きつける、二人だけの空間。
だけど……ふと、思い出した事があった。
私が知ってる悠さんからは想像出来ないような姿。
……美智さんと一緒にいる悠さんは、子供のように……美智さんにまとわりついてなかったか?
今の悠さんは、とても、大人だ。
「ん? 熱かった?……こっち、食べたら?」
そう言って、熱々のあんかけを自分の皿のと取りかえてくれる。
至近距離でじっと見てる私に
「……はいはい、後でね」
そう言って、目を逸らした。
誰もいないんだから、食事中でもキスくらいいいじゃないか。
……つまり……
もっと、夢中になればいい、私に。
テンションに……温度差を感じる。
もっと、こう……ガバッと……
悠さんから来てくれたって……
いいではないか?
最初のコメントを投稿しよう!