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食事が終わると、私と悠さんの距離はほぼ0。
これだって、私の方が、ひっついているからだ。
「……今日は、一緒にお風呂に入りませんからね」
そう言ったものの
「ん、了解。じゃあ、先に入って」
あっさりお風呂場へ促されそうになって
必死に言った。
「ち、違いますからね! 生理じゃないからね! ちょっとそうしたいだけだから!」
……はぁ、悠さんの前だとどうしてこんなにも馬鹿になってしまうんだろう。
生理だと思われたら、抱いてくれなくなるわけで…それを説明しようと思ったら……
悠さんの……ため息。
そして、お風呂ではなくソファに促される。
「……うん、どうした?」
そう言って、優しい眼差しを向けられる。
絶対に面倒臭い女じゃないか。
だけど、こうなったら悠さんは……
ちゃんと話を聞く人だ。
「……足りない」
「何が?」
「悠さんからの愛が」
「はぁ?」
悠さんが物凄い……むっとした顔を私に向けた。
う、怖い。
何その顔。穏やか過ぎる悠さんは、ちょっとこんな顔をしたくらいで
震え上がる程怖い。
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