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私の貴重なお家デートが一日減った。&許さん!
「ずっと、家ばかりだもんね、俺たち」
「は!? 全然足りませんけど」
「……足りないって、毎日一緒にいるけどね。えっと、どころか君ずっと俺に引っ付いてるし」
「でも悠さん、昨日はお風呂先に入った! 」
「君、リビングで寝ちゃうからだろ」
「……」
そうなのだ。うっかり寝ちゃって1回損した。死ぬほど後悔した。睡魔、許さん!!
「疲れてるんだよ。たまには、一人でゆっく、」
「さあ、悠さん、つまんない事言ってないで、帰りますよ。早く、早く、おうちおうち」
私は悠さんの手を取って急かした。
「まぁ、君がいいならそれで」
悠さんは呆れたように、でも嬉しそうに笑った。家に帰ると、夕食の準備に取り掛かった悠さんをスペシャルアリーナで堪能する。私の熱い視線に悠さんが、にっこり爽やかな笑顔を向けてくれる。顔が熱くなって、思わず俯くと悠さんが、また笑う。
「はは、なんだそれ。もうそろそろ慣れたっていいんじゃないの? 」
「慣れるかぁ! 」
全く、悠さんったら。いつまでもかっこいいんだから。許さん!やっぱ許す!好き。
「あ、うーん。ちょっと味薄いかな? はい、あーん」
そう言って私にスープの味見をさせる。
「あーん。美味しい。悠さん、最高」
「そ? 楽しいね」
と、また微笑むから、この人は私を絶命させにきてるのだと思う。胸がずっきゅん、ずっきゅん、痛い。
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