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我々では、止めることなど出来ん、それに彼女は誰かが近くにいるのを嫌がる。と笑いながら小林の肩を叩くとみんな聞き込みを始めるぞ。と現場から立ち去った。
小林は、上司の言うことは絶対だと思っている為、周辺で聞き込みをすることにした。
数時間聞き込みをしたものの犯人に繋がる目撃や証言は得られず、自分の部署に戻る。
するとそこには響子の姿があった。
「あっ、不知火さん」
「有力な証言も事件当日の目撃者も何も得られなかったみたいね」
「えっ、はい……」
元々人気も少ない場所だからしょうがないわね。と自分の机に腰掛けながら呟く響子に小林は、不知火さんはどうだったんですか?と尋ねると、なぜか怪訝な表情を見せてこちらを見つめる
聞いちゃいけなかったのかと小林は、後悔していると今度は笑みを浮かべた響子は、ふと口を開く
「被害者の自宅に行ってきたのよ」
「えっ?一人でですか?」
「一人でしか行かないから、それよりも被害者の自宅に行ったらすごいのを見つけたから」
ふと差し出されたのは、明らかに持ってきてはいけないであろうパソコンが響子の手に握られていた。
もう片方の手にはスマホも握られていた。
「あの、そのスマホって……」
「そう、被害者の佐藤裕美の物、さっき現場の被害者の持ち物から持ってきた」
「それに被害者の家からはパソコンとか、勝手に持ってきたらいけないんじゃ」
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