序章~力こそ全て~

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圧倒的な力を身に付けた彼は全てを失った後も山で修行を繰り返していた。 ただひたすらに、永遠に。 十数年後 彼の姿は鬼と化していた。 言葉を失い、心を失い、考える力すらも失っていたのだ。 あるのは、力のみ。 鍛え上げられた肉体はついに限界を迎えようとしていた。筋肉は限界を超え、体の至る所から激痛が走ったのだ。 その後。彼は一人山で倒れ、死を予感していた。 しかし、そんな力を失った彼を一人の女性が見つけたのであった。 彼女は彼を家に招き、看病し続けた。 すると、彼に愛という感情が芽生え始めた。 二人に愛が芽生え始めた頃、彼が一度だけ言葉を発した。 『俺は、、、、神に、、なれ、、、た。』 数週間後、彼は行方不明となり、二度と姿を現わす事はなかった。
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