ソヌス通り

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小さな奇跡の後、ラナはたくさんの人と話つづけた。 「フレット磨きと指版オイルは何使ってる?良いやつ置いてるから、今度ウチの店見に来いよ。」 「あ、えと、ありが_」 「君、この前ここでビラ配りしてた子だよね?いやぁ、ビラ貰っておいて、ちゃんと最初から見れば良かった。次やるときはまた教えてね。」 「え、あと、わかり_」 「私もギター弾いているだけど、よかったら今度一緒にライブやらない?」 「は、はい、よろこん_」 ラナは言葉に埋もれかけていた。 苦手な人前も荒療治で克服するかも知れない。 僕はその傍らで騒ぎが収まるのを待った。 このまま立ち去ってもよかったが、彼女と今ことばを交わすべきだと思ったのだ。
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