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ホーコイに貼られている写真たちを何枚か見れば分かると思うが、被写体の多様さは他の路地、あるいは他の街で見られるであろう写真たちの比では無いと思う。
それを可能にしているのがトゥムナー通りで発展を遂げたカメラたちである。
建物や動植物などはもちろんのこと、漂う空気、飛び交う音、食べ物の味、触れた感触、時の流れ、エトセトラ。
僕が取材を重ねて知ったモノだけでもバラエティーに富んでいることは分かるだろう。
写真と一緒に説明書きを残してくれる丁寧な撮影者もいるが、写真だけを張っていく奥ゆかしい撮影者もいる。
故に何が被写体として選ばれているか分からないこともある。
しかし、自分の眼では覗くことの叶わない世界の一片が満遍なく貼り尽くされていると考えると、分からなくとも何処か感慨深い。
さて、そろそろ路地を歩いていくとしよう。
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