一 幼少期から小学生時代まで

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これは笑い話だが、金の問題は俺の人生にずっと付きまとっている。 それこそ、これを書いている今になってもだ。 とはいえ、この頃の俺は貧乏ながらも、あまり気にすることなく日常生活を送っていた。 しかし、少し変わった子どもだったかもしれない。 本が好きな子どもだった。 とにかく本が好きな子どもだった。 昼休みになってみんなが我先にと校庭に飛び出す中、毎日足繁く図書室に通い、片っ端から本を読んでいた。 このころの愛読書は、「ドラえもんの四字熟語辞典」「聖書」「偉人伝」「辞書」だった。 ・・・・少しではなく結構変わった子どもだったかもしれない。 TVゲームや、カードゲームや、漫画や、音楽を好む普通な一面ももちろんあった。 変わってはいるが、特別ではない、そんな子どもだった。 この頃、自身の価値観に大きな影響を与えるできごともあった。
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