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これは笑い話だが、金の問題は俺の人生にずっと付きまとっている。
それこそ、これを書いている今になってもだ。
とはいえ、この頃の俺は貧乏ながらも、あまり気にすることなく日常生活を送っていた。
しかし、少し変わった子どもだったかもしれない。
本が好きな子どもだった。
とにかく本が好きな子どもだった。
昼休みになってみんなが我先にと校庭に飛び出す中、毎日足繁く図書室に通い、片っ端から本を読んでいた。
このころの愛読書は、「ドラえもんの四字熟語辞典」「聖書」「偉人伝」「辞書」だった。
・・・・少しではなく結構変わった子どもだったかもしれない。
TVゲームや、カードゲームや、漫画や、音楽を好む普通な一面ももちろんあった。
変わってはいるが、特別ではない、そんな子どもだった。
この頃、自身の価値観に大きな影響を与えるできごともあった。
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